今週の振り返り:日経平均5日続伸、米金利急伸に警戒
日経平均は休場明けに5日続伸し週間で2.07%上昇。米長期金利は2007年以来の高水準に達し、原油やビットコインは上昇一服となった今週の相場を振り返ります。
この記事のポイント
- 日経平均は「シルバーウィーク」明けの9/24・9/25の2営業日で5日続伸となり、前週末(9/18)比+1,345円25銭(2.07%)の66,364円20銭で今週を終えました。
- 米長期金利(10年債利回り)は9/24に一時5.22%まで急上昇し、2007年6月以来約19年ぶりの高水準を付けました。国内の新発10年国債利回りも3.075%と1996年以来の水準に上昇しています。
- 中東情勢の緊張緩和観測からNY原油(WTI)は週間で約7.9%下落した一方、NY金も約1.85%下落しており、金利上昇局面でリスク性の低い資産にも売りが波及しました。
主要資産の週間騰落率
| 資産 | 前週末終値 | 直近終値 | 騰落率 |
|---|---|---|---|
| 日経平均株価 | 65,018.95円(9/18) | 66,364.20円(9/25) | 2.07% |
| TOPIX | 4,091.14(9/18) | 4,128.59(9/25) | 0.92% |
| NYダウ工業株30種 | 51,682.64ドル(9/18) | 51,349.98ドル(9/24) | 0.64% |
| S&P500 | 7,637.76(9/18) | 7,704.13(9/24) | 0.87% |
| ナスダック総合 | 26,418.30(9/18) | 26,960.94(9/24) | 2.05% |
| ドル円 | 156.60円(9/18) | 158.10円(9/25夕方) | +1.50円(円安方向) |
| NY原油先物(WTI) | 101.91ドル(9/18) | 93.86ドル(9/25) | -7.9% |
| NY金先物 | 4,399.70ドル(9/18) | 4,318.40ドル(9/24) | 1.85% |
| ビットコイン(BTC/USD) | 約76,370ドル(9/18) | 83,372.06ドル(9/24) | 9.17% |
(日本経済新聞、みんかぶFX/為替、財経新聞、ブルームバーグの各終値報道をもとに作成。米国・商品・暗号資産は9/24までの終値、日本株・為替は9/25の値を使用)
日本株:休場明けに5日続伸、66,000円台へ
今週の東京市場は変則的な日程でした。9月21日(月・敬老の日)、22日(火・国民の休日)、23日(水・秋分の日)と3連休が続く、いわゆる「シルバーウィーク」で3営業日が休場となりました。
休場明けの9月24日、日経平均は前日(9/18)比495円04銭高の6万5513円99銭で4日続伸。連休中の米国市場でAI・半導体関連株が上昇した流れを引き継ぎ、国内の半導体関連セクターに買いが集まりました(日本経済新聞、9/24)。翌25日にはさらに850円21銭高の6万6364円20銭まで上昇し、5営業日連続の上昇となりました(日本経済新聞、9/25)。
この結果、日経平均は前週末比で+1,345円25銭(+2.07%)の上昇となり、TOPIXも前週末比+37.45(+0.92%)の4,128.59で今週を終えています。一方で、国内の新発10年国債利回りは9/24に10bp上昇し3.075%を付け、1996年以来の高水準となりました(ブルームバーグ、9/24)。米長期金利の上昇が波及した形で、株高の裏で金利面には警戒感も広がっています。
米国株・金利:長期金利が2007年以来の水準に
今週の海外市場で最大の話題は、米長期金利の急上昇でした。9月23日発表の米9月S&Pグローバル総合PMI速報値は58.4と2021年7月以来の高水準に上昇し、製造業PMI(57.0)、サービス業PMI(58.7)とも予想を上回りました(みんかぶFX/為替、9/23)。好調な経済指標とFRB高官のタカ派発言を受けて、市場では10月FOMCでの追加利上げ観測が約7割まで高まり(日本経済新聞)、米10年債利回りは9/24に一時5.22%まで上昇。これは2007年6月以来、約19年ぶりの高水準です(日本経済新聞、9/24)。
株式市場への影響はまちまちでした。金利上昇が重荷となったNYダウは前週末比0.64%の51,349.98ドルに下落した一方、AI・半導体関連株が支えとなったナスダック総合は2.05%高の26,960.94、S&P500も0.87%高の7,704.13で堅調に推移しています。金利上昇局面でも一部のハイテク株には資金が向かう、という構図が続いた1週間でした。
為替・コモディティ:ドル高・原油安・金安が同時進行
為替市場では、日米の金利差拡大を意識してドル高・円安方向の動きが継続しました。ドル円は前週末のニューヨーク市場終値156.60円から、25日夕方には158円台前半まで上昇し、1週間で1円50銭程度円安が進みました。
商品市場では対照的な値動きが目立ちました。NY原油(WTI)は、米国とイランがホルムズ海峡の段階的な再開で協議しているとの報道を受けて地政学リスクが後退し、週間で約7.9%下落。25日は1バレル=93.86ドルで取引されました(Investing.com、9/25)。一方でNY金先物は、ドル高と実質金利の上昇を嫌気して9/24に前日比1.33%安の1オンス=4,318.40ドルまで下落し、週間では約1.85%の下げとなっています。
暗号資産では、ビットコインが週初に86,000ドル台まで上昇し、1月以来約8カ月ぶりの高値を付ける場面がありました(cryptonews.com、9/18)。その後は米長期金利の急伸や原油高への警戒から利益確定売りに押され、9/24時点では83,372.06ドルまで下落(前日比-1.01%、3日続落)。それでも前週末との比較では9.17%の上昇となっており、変動の大きさが改めて意識された1週間でした。
今週の主な出来事
| 日付 | 出来事 |
|---|---|
| 9/21(月)〜9/23(水) | 敬老の日・国民の休日・秋分の日で東京市場は3連休(シルバーウィーク) |
| 9/23(水) | 米9月S&Pグローバル総合PMI速報値が58.4に上昇、2021年7月以来の高水準 |
| 9/24(木) | 東京市場が休場明け、日経平均4日続伸。米長期金利が一時5.22%まで上昇 |
| 9/24(木) | 日本の新発10年国債利回りが3.075%に上昇、1996年以来の高水準 |
| 9/25(金) | 日経平均5日続伸で66,364円。米とイランのホルムズ海峡再開協議報道でWTIが下落 |
米金利の急上昇という重荷を抱えながらも日本株が底堅く上昇した一方、為替は円安、商品はまちまちという、資産クラスごとに方向感が分かれた1週間でした。
※本記事は情報提供を目的としたものであり、投資助言や特定の金融商品の売買推奨ではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。