バラモンの会

円安158円台、米金利19年ぶり高水準がもたらす波及

日銀とFRBがそろって利上げする中、米10年債利回りは19年ぶり高水準に上昇し、ドル円は158円台後半まで円安が進行。金や暗号資産、外貨建て投信への影響を整理しました。

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この記事のポイント

  • 米10年国債利回りは9月19日の5.00%から上昇を続け、9月25日には一時5.2%を超えて2007年以来およそ19年ぶりの高水準に達しました(日本経済新聞、みんかぶFX、9月26日確認)。
  • ドル円は日銀会合直後の9月18日終値156.88円から円安が進み、9月26日には158円台後半で推移しています。
  • 金利上昇を受けてNY金(COMEX12月限)は9月25日終値が1オンス=4,298.00ドルとなり、9月18日時点の4,399.7ドルから週間で約2.3%下落しました。一方でビットコインは米国のビットコイン現物ETFへの資金流入を支えに、9月19日の8万443ドル前後から9月26日には8万3,981ドル前後まで週間で4%台の上昇となっています。

主要資産の動き(日米金融政策決定会合前後の比較)

資産9月18〜19日9月25〜26日週間の変化
ドル円156.88円(18日NY終値)158円台後半円安方向(約1.9円の円安)
米10年国債利回り5.00%(19日)5.16〜5.22%(25〜26日、一時5.2%超)上昇(19年ぶり高水準)
WTI原油82.7ドル(8月平均)92ドル台(23〜24日)上昇(地政学リスクを織り込む)
NY金(COMEX12月限)4,399.7ドル(18日)4,298.00ドル(25日終値)週間約-2.3%
ビットコイン(BTC)8万443ドル前後(19日)8万3,981ドル前後(26日午前)週間+4%台

日米そろっての利上げでも円安が進む理由

日本銀行は9月17〜18日に開いた金融政策決定会合で、政策金利を1.00%程度から1.25%程度へ引き上げることを決定しました。6月の利上げに続き今年3回目の利上げで、基調的な物価上昇率が2%を超えて上振れるリスクなどが理由とされています(NHK、東京海上アセットマネジメント、9月18日付)。

一方の米連邦準備制度理事会(FRB)も9月16日のFOMCで0.25%の利上げを決定しました(外為どっとコム、9月19日付)。日米ともに利上げという組み合わせながら、絶対水準では米金利がなお大幅に高く、さらに原油高や根強いインフレ懸念を背景に米10年国債利回りが9月25日に一時5.2%を超え、2007年以来およそ19年ぶりの水準まで上昇したことが、追加的なドル買い材料となりました(みんかぶFX、日本経済新聞)。9月26日朝にかけては原油高が一服したこともあり利回りはやや低下し、5.1%台で推移しています。

ドル円の値幅と警戒ライン

ドル円は年初来、おおむね152〜160円のレンジで推移しており、160円を上回る場面では過去に日米当局による市場介入が観測されたと報じられています(oricon、外為どっとコム)。今週は21日に一時157円台後半まで上昇する場面もありましたが、トランプ米大統領がイランとの協議に前向きな姿勢を示し原油価格が下落したことで円買いも交錯し、伸び悩む場面もありました。それでも週末にかけては日米の金融政策スタンスの違いが改めて意識され、158円台後半まで円安が進んでいます(外為どっとコム、みんかぶFX)。

金と暗号資産への波及

金利が上がると、配当や利子を生まない金のような資産は相対的な魅力が下がりやすくなります。NY金(COMEX12月限)は9月25日に前日比0.47%安の4,298.00ドルで終え、8月25日に記録した年初来高値4,697.8ドルからは1割超下落した水準です(みんかぶFX、田中貴金属工業)。

一方でビットコインは、米国のビットコイン現物ETFに水曜日までの5営業日連続で合計約26億5,000万ドルの資金が流入するなど、機関投資家マネーの流入が価格を下支えしています(Investing.com、9月26日付)。金利上昇という逆風と資金流入という追い風がせめぎ合い、週内には8万3,000ドル割れの場面と8万5,000ドル近辺まで上昇する場面の両方が観測されました。

外貨建て資産を持つ投資家にとっての視点

円安が進むと、為替ヘッジをしていない外国資産の円換算評価額は、現地通貨建ての値動きが同じでも円ベースでは押し上げられる関係にあります。例えば代表的な米国株式インデックス投資信託である「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」は、信託報酬(年率、税込)が資産規模10兆円以上の部分について0.07568%、純資産総額は2026年9月24日時点で12兆9,795億円と公表されています(三菱UFJアセットマネジメント)。こうしたファンドを保有している場合、基準価額が為替の動きからどの程度影響を受けているかを確認しておくのは一つの材料になります。

逆に為替ヘッジありの外国債券ファンドでは、日米の金利差に応じてヘッジコストが変動する点に注意が必要です。「eMAXIS 先進国債券インデックス(除く日本・為替ヘッジあり)」は2026年9月15日時点で信託報酬が年率0.66%、純資産総額は15億83百万円と公表されています(マネックス証券の投信情報ページ)。金利差が大きいほどヘッジコストは重くなりやすく、ヘッジあり・なしのどちらを選ぶかは一般論として金利差の動向次第で損得が変わる点が知られています。

金の値動きを確認したい場合は、国内で取引されるETFである「純金上場信託(現物国内保管型)(1540)」も参考になります。信託報酬は年率0.44%、純資産総額は2026年2月27日時点で1兆9,256億円と公表されています(日本取引所グループ)。

※本記事は情報提供を目的としたものであり、投資助言や特定の金融商品の売買推奨ではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。

参考情報

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